【池袋御朱印巡り完全ガイド】初心者向け1日モデルコース!6つの寺社を巡る開運さんぽ
「都会の喧騒から少し離れて、心を落ち着ける時間がほしい」「何か新しい趣味を始めてみたい」そんな風に感じているビジネスパーソンの方も多いのではないでしょうか。そんなあなたにおすすめしたいのが「御朱印巡り」です。中でも、アクセスが良く、多様な魅力を持つ寺社が集まる「池袋エリア」は、御朱印巡りデビューにぴったりの場所。この記事では、初心者の方でも安心して楽しめる、池袋周辺の6つの寺社を巡る1日モデルコースを、御朱印の基本マナーから具体的なルート、各寺社の見どころまで、余すところなくご紹介します。この記事を読めば、あなたもきっと御朱印の奥深い魅力に気づき、次の休日には池袋の街を歩いてみたくなるはずです。
はじめに:これだけは押さえたい!御朱印の基礎知識と参拝マナー
御朱印巡りを始める前に、まずは基本的な知識とマナーを学びましょう。これを知っておくだけで、より気持ちよく、そして深く寺社参拝を楽しむことができます。
御朱印ってそもそも何?
御朱印(ごしゅいん)とは、神社やお寺に参拝した「証」として授与される印のことです。 [13] 神社やお寺の名前、祀られている神様や仏様の名前、参拝した日付などが墨で書かれ、朱色の印が押されるのが一般的。一つひとつ手書きで書いていただけるため、同じ寺社でも書く人によって筆致が異なり、世界に一つだけの特別な記念品となります。 [16] もともとはお経を書き写して奉納した(納経した)証としていただくものでしたが、現在では参拝の証として、誰でもいただくことができます。 [13] スタンプラリーとは異なり、神仏とのご縁を結ぶ神聖なものなので、大切に扱いましょう。 [7]
御朱印巡りの流れと7つのステップ
初めての方でも戸惑わないよう、参拝から御朱印をいただくまでの一連の流れをステップごとに解説します。
- 御朱印帳を準備する: 御朱印は専用の「御朱印帳」にいただくのがマナーです。 [4] 寺社や文具店、オンラインショップなどで購入できます。寺社によっては、神社用とお寺用で分けることを推奨される場合もあるので、気になる方は2冊用意しておくと安心です。 [16]
- まずは参拝から: 御朱印は参拝の証です。授与所に直行せず、必ず本堂や本殿で心を込めてお参りをしましょう。 [7] 手水舎で手と口を清め、神様・仏様にご挨拶するのが作法です。
- 授与所(社務所・寺務所)へ: 参拝後、御朱印をいただける場所へ向かいます。神社では「社務所」「授与所」、お寺では「寺務所」「納経所」などと呼ばれています。 [4]
- 御朱印をお願いする: 御朱印帳の書いてほしいページを開いて、「御朱印をお願いします」と伝えます。 [7] スムーズにお渡しできるよう、事前にページを開いておくと良いでしょう。 [16]
- 静かに待つ: 御朱印は一枚一枚、心を込めて書かれています。書き終わるまで、静かに待ちましょう。
- 両手で受け取る: 書き終えた御朱印帳は、両手で丁寧に受け取り、「ありがとうございます」とお礼を伝えましょう。 [4]
- 初穂料(志納金)を納める: 決められた初穂料(お気持ち)を納めます。相場は300円~500円程度。 [7] お釣りが出ないように小銭を用意しておくのがスマートなマナーです。 [4]
【池袋エリア】1日で巡る!御朱印めぐりモデルコース概要
今回ご紹介するのは、池袋駅を拠点に、徒歩と公共交通機関を組み合わせて効率よく6つの寺社を巡るコースです。個性豊かな寺社の歴史や見どころに触れながら、素敵な御朱印を集めていきましょう。各寺社の御朱印受付時間や初穂料は変更になる場合があるため、訪問前に公式サイトなどで最新情報を確認することをおすすめします。
寺社名 | 所在地・アクセス | 御朱印授与時間 | 初穂料の目安 | 特徴 |
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金剛院(こんごういん) | 豊島区長崎1-9-2(西武池袋線 椎名町駅すぐ) | 9:00~16:00 | 300円 | マンガ地蔵・赤門・寺カフェ |
長崎神社(ながさきじんじゃ) | 豊島区長崎1-9-4(西武池袋線 椎名町駅すぐ) | 不定(社務所在番時) | 300円 | 長崎村の総鎮守・須佐之男命 |
池袋御嶽神社(いけぶくろみたけじんじゃ) | 豊島区池袋3-51-2(JR池袋駅西口 徒歩約10分) | 9:00~16:00 | 500円 | フクロウの親子像・災難除け |
池袋氷川神社(いけぶくろひかわじんじゃ) | 豊島区池袋本町3-14-1(東武東上線 下板橋駅 徒歩約7分) | 9:00~12:00 / 13:00~16:00 | 500円 | 都指定史跡の富士塚 |
子安稲荷神社(こやすいなりじんじゃ) | 豊島区上池袋2-38-4(池袋駅東口からバス利用) | 9:30~17:00頃 | 500円 | 安産・子育ての神様・月替り御朱印あり |
雑司ヶ谷大鳥神社(ぞうしがやおおとりじんじゃ) | 豊島区雑司が谷3-20-14(副都心線 雑司が谷駅 徒歩約2分) | 9:00~17:30頃(水曜休みの場合あり) | 500円~ | 商売繁盛・酉の市 |
【モデルコース順】各寺社の見どころと御朱印詳細
それでは、実際にコースを巡っていきましょう。各寺社の歴史や見どころ、そしていただける御朱印の情報を詳しく解説します。
1. 池袋御嶽神社:フクロウが見守る池袋の鎮守様
池袋駅西口から徒歩圏内にありながら、静かで落ち着いた空気が流れる「池袋御嶽神社」。 [34] 災難除けや防火にご利益があるとされ、古くからこの地域の守り神として親しまれてきました。 [29] 境内に入ってまず目を引くのが、苦労を除き(不苦労)、福を招く(福来郎)とされる可愛らしいフクロウの親子像です。 [10] 池袋のシンボル「いけふくろう」との縁も感じられ、人気の撮影スポットになっています。また、境内には子授けや安産にご利益のある「子育稲荷神社」も鎮座しており、多くの参拝者が訪れます。
- 御朱印情報: 拝殿横の社務所でいただけます。力強い筆致で神社名が書かれた、風格のある御朱印です。初穂料は500円、受付は9時から16時までです。
- アクセス: JR池袋駅西口から徒歩約10分。
2. 池袋氷川神社:都心に現れるミニチュア富士山「富士塚」
池袋の氏神様として篤い信仰を集める「池袋氷川神社」。 [39] 広々とした境内は緑に囲まれ、都会の喧騒を忘れさせてくれます。最大の見どころは、都の指定有形民俗文化財にもなっている「池袋富士塚」です。 [40] これは、富士山信仰に基づき、富士山を模して造られた人工の山で、実際に登ることで富士山に登頂したのと同じご利益があるとされています。 [37, 8] 普段は保全のため登拝できませんが、毎年7月1日の山開きの日に合わせて一般公開されます。 [8, 14] 縄文時代の土器が発見されたという歴史ある土地のパワーを感じてみてください。 [37]
- 御朱印情報: 社務所で授与。初穂料は500円。受付時間は9時から16時(12時~13時はお昼休み)ですが、神職が不在の日もあるため、確実にいただきたい方は事前に公式サイトで確認するのがおすすめです。
- アクセス: 池袋御嶽神社から徒歩約15~20分。東武東上線「下板橋駅」からは徒歩約7分です。
3. 子安稲荷神社:安産と子育てを願う、静かな杜のパワースポット
住宅街の中に静かに佇む「子安稲荷神社」は、その名の通り、安産・子授け・子育てにご利益のある神社として知られています。 [22] 主祭神は食物を司る保食神(うけもちのかみ)で、古くから地域の人々の暮らしと健康を見守ってきました。境内には朱色の鳥居が連なり、神聖ながらもどこか温かい雰囲気が漂います。月替わりの限定御朱印を授与していることでも人気があり、毎月訪れる参拝者も少なくありません。 [3, 32]
- 御朱印情報: 社殿右手の社務所でいただけます。 [6] 通常の御朱印のほか、季節の花や行事をあしらったカラフルな月替わり御朱印も。 [3] 初穂料は500円、受付時間は9時30分頃から17時頃までです。
- アクセス: 池袋氷川神社から最寄りのバス停へ移動し、都営バスを利用するのが便利です。池袋駅東口から都営バス草63系統に乗り「上池袋一丁目」下車すぐ。
4. 金剛院:マンガの聖地・椎名町を見守る「マンガ地蔵」
500年以上の歴史を持つ真言宗の寺院「金剛院」。 [30] かつて手塚治虫をはじめとする著名な漫画家たちが暮らした「トキワ荘」があった椎名町にちなみ、境内にはユニークな「マンガ地蔵」が安置されています。 [46] 衣が漫画のコマ割りになっていたり、ペン先の形をした光背を持っていたりと、クリエイティブな発想が光るお地蔵様です。 [30, 46] 徳川家治から建立を許されたという由緒ある「赤門」も見どころの一つ。また、境内には緑豊かな庭を眺めながら休憩できる寺カフェ「赤門テラス なゆた」も併設されており、参拝後のひと休みに最適です。 [44, 45]
- 御朱印情報: 本尊の「不動明王」や「マンガ地蔵」など、数種類の御朱印があります。 [45] 社務所で直書きしていただけます。初穂料は300円、受付は9時から16時までです。
- アクセス: 西武池袋線「椎名町駅」北口から徒歩約30秒。 [42] 子安稲荷神社からは、バスと電車を乗り継いで向かいます。
5. 長崎神社:金剛院に隣接する歴史深き鎮守様
金剛院のすぐ隣に位置する「長崎神社」は、かつての長崎村(現在の池袋西部から長崎周辺)の総鎮守でした。 [26] 明治時代に須佐之男命(すさのおのみこと)を合祀し、現在の社名となりましたが、それ以前は「十羅刹女社」と称されていました。 [21, 28] 主祭神の須佐之男命は厄除けや家内安全、櫛名田比売命(くしなだひめのみこと)は縁結びや安産など、幅広いご利益で知られています。かつて金剛院が別当寺(神社を管理するお寺)だった歴史もあり、落ち着いた境内にはどことなく仏教文化の面影も感じられます。
- 御朱印情報: 御朱印は社務所が開いている時にいただけますが、不在の場合も多いため、授与は不定期となっています。 [19] いただけたら幸運、という気持ちで参拝するのが良いでしょう。初穂料は300円が目安です。
- アクセス: 金剛院から徒歩すぐ。
6. 雑司ヶ谷大鳥神社:商売繁盛と開運を願う「酉の市」
モデルコースの最後を飾るのは、雑司ヶ谷の地で長く信仰を集める「雑司ヶ谷大鳥神社」です。 [18] 主祭神は、武勇の神として名高い日本武尊(やまとたけるのみこと)。 [27] そのご神徳から、商売繁盛、開運招福、病気平癒などにご利益があるとされています。毎年11月の酉の日に行われる「酉の市」は江戸時代から続く伝統行事で、縁起物の熊手を求める人々で大変な賑わいを見せます。 [27] 境内社の恵比寿神も祀られており、あわせてお参りすることで、さらなる福を呼び込めそうです。 [35, 36]
- 御朱印情報: 社務所で「大鳥神社」と「恵比寿神」の2種類の御朱印をいただけます。 [18, 36] 初穂料はそれぞれ500円からのお気持ちで納めます。受付時間は9時から17時30分頃までですが、水曜日はお休みの場合が多いのでご注意ください。
- アクセス: 長崎神社から椎名町駅に戻り、西武線で池袋駅へ。東京メトロ副都心線に乗り換え「雑司が谷駅」下車、徒歩約2分。
御朱印巡りをさらに楽しむための豆知識
持ち物と服装のポイント
一日中歩き回る御朱印巡り。快適に楽しむための準備も大切です。
- 持ち物リスト:
- 御朱印帳: 必須アイテムです。
- 小銭: 初穂料やお賽銭用に、100円玉や500円玉を多めに用意しておきましょう。 [7]
- 歩きやすい靴: スニーカーなど、履き慣れた靴がおすすめです。 [5]
- エコバッグ: 書置きの御朱印や授与品を入れるのに便利です。
- 地図アプリ: スマートフォンの地図アプリは道に迷わないための強い味方です。
- 服装のポイント:
寺社は神聖な場所です。TPOをわきまえた服装を心がけましょう。特に決まりはありませんが、露出の多い服(タンクトップやミニスカートなど)は避けるのが無難です。 [2, 5, 9] また、神様の領域に入る際は、敬意を表して帽子を脱ぐのがマナーです。 [2]
御朱印帳の保管方法
いただいた御朱印帳は、神様や仏様とのご縁が詰まった大切なもの。粗末に扱うことのないよう、丁寧に保管しましょう。神棚や仏壇があるご家庭ではそこに置くのが最も良いとされています。 [17] ない場合は、本棚の高い場所や引き出しの中など、清潔で静かな場所に保管してください。 [17]
まとめ
池袋エリアを巡る御朱印の旅、いかがでしたでしょうか。都会のイメージが強い池袋ですが、一歩路地に入れば、そこには歴史と文化が息づく静かな空間が広がっています。フクロウの像に癒やされたり、ミニチュアの富士山に驚いたり、マンガのお地蔵様に微笑んだり。一つひとつの寺社に個性的な物語があり、そこでいただく御朱印は、その日の思い出を色鮮やかに記録してくれます。今回ご紹介したコースは、初心者の方はもちろん、普段から御朱印集めを楽しんでいる方にも新たな発見があるはずです。次の休日、御朱印帳を片手に、あなただけの開運さんぽに出かけてみませんか?きっと心に残る素敵な一日が待っています。